開発秘話

カーソルを乗せると、チカチカする ── サイトを作り直した話 その3

#ホームページ制作#サイトリニューアル#UIデザイン#開発秘話

トップページができて、代表から次の注文が来ました。

カードにカーソルを持ってきたら、何かしら動きがほしい。最先端のサイトはどうしてるのか、しっかり調べて。

光を当てる、という流行り

調べてみると、いまの主流は「押せるもののように動かす」ことではありませんでした。カーソルの位置に、柔らかい光が当たる表現です。StripeやLinearといった海外のサービスがよく使っています。カードの縁も、カーソルの近くだけ少し明るくなる。

大きく3Dに傾ける動きもありますが、派手すぎて安っぽく見えやすい。控えめが今の気分のようです。

もうひとつ、大事な決まりも見つけました。押せないものを、押せるもののように動かしてはいけない。 使う人が「押せる」と思って押し、何も起きずにがっかりするからです(NN/g)。

そこで3つに分けました。

カーソルを乗せたときの3種類。押せるかどうかで、動きの大きさを変えています。
カーソルを乗せたときの3種類。押せるかどうかで、動きの大きさを変えています。

たまに、チカチカする

公開してしばらくして、代表から連絡が来ました。

めっちゃいいよ。ただ、ピクトグラムが一瞬チカチカするときがある。カーソルが離れても。たまにだけ。

「たまに」がいちばん厄介です。条件が分からない。

原因は、浮き上がるカードでした。カーソルを乗せると、カードが2ピクセル上に動く。下の縁から、ゆっくりカーソルを外そうとすると、こうなります。

カーソルがカードの下の縁に乗る → カードが少し上へ動く → カーソルがカードから外れる → カードが元の位置に戻る → また乗る。

1秒に何回もこれをくり返して、そのたびにアイコンの色が切り替わっていました。カードが、自分で自分から逃げとる。 なんでやねん。

チカチカの正体。カードが動くことで、カーソルが乗ったり外れたりをくり返していました。
チカチカの正体。カードが動くことで、カーソルが乗ったり外れたりをくり返していました。

動かすのは中身だけ

直し方は2つです。

直したあとは、カードの縁から1ピクセル内側にカーソルを置いて、20回続けて状態を確かめました。20回とも「乗っている」のまま。チカチカは消えました。

ついでに、押せるボタンにも反応を付けています。少し大きくなって、表面を光の帯が横切り、押すと沈む。押せるものがいちばんはっきり反応して、押せないものは光るだけ。 この強弱が、そのまま「どこを押せばいいか」の案内になります。

動きは、飾りではなく案内です。

一瞬のチカチカでも、見る人は「このサイト、大丈夫かな」と感じます。お店の入口の自動ドアが、たまに開いたり閉じたりしていたら気になるのと同じです。気づいてもらえた小さな違和感を、ひとつずつ消していく。私たちの仕事は、だいたいその積み重ねでできています。

契約の前に、完成形を触ってください

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