サイトを作り直すなら、まず今のサイトがどう読まれているかを見よう。そう思って数字を開いたら、見るべき数字が1日分も残っていませんでした。
毎晩、自分のアクセスを消していました
よろずテックのサイトは、デモと同じ仕組みの上に載っています。デモは、誰がどれだけ触っても大丈夫なように、毎晩データを全部消して、見本の状態に戻しています。
ところが、サイトの訪問記録も同じところに書いていました。本物の訪問は、翌朝にはきれいに消えます。残っているのは、デモ用に流し込んだ約1,400件の見本だけ。
毎朝、何も無かったことにしてくれる、よくできた仕組みです。 掃除が行き届きすぎとる。
直したのは単純で、消えない別の置き場所を作りました。ついでに「どこまで読まれたか」も測るようにしています。Cookieは使わず、誰が見たかは取りません。何割の人が、どこで読むのをやめたかだけを残します。
最初の2画面で、だいたい決まる
数字が無いなら、せめて外の知見を借りようと調べました。
いちばん効いたのは、閲覧時間の74%は最初の2画面に集まるという調査(NN/g)です。3画面目から下は、読まれていないと思って作ったほうがいい。
もうひとつ。サービスをいくつも持っている会社は、トップに全部を書いていませんでした。STORES、freee、SmartHR、hacomono。どこもトップは一覧と振り分けで、詳しい説明は下のページに回しています。
うちは真逆でした。集客サイト、予約、勤怠、レジ締め、経費、SNS。6つのサービスを、1枚のページで全員に読ませようとしていた。 読む人からすれば、自分に関係ない説明を5つ通り過ぎないと、自分の話にたどり着けません。
「日本人は情報が多いほうを好む」という話もよく聞きます。調べた限り、それを裏付けるデータは見つかりませんでした。評価されているのは、量ではなく探しやすさのほうです。

13.8画面から、9.6画面へ
作り直しで決めたのは、最初の画面で誰のための・何を・いくらで・どう頼めばいいかを言い切ることです。料金の目安は右側のカードにまとめ、26項目ある細かい機能と金額は見積りシミュレータへ。同じ説明は1か所にしか書かない、と決めました。
スマホで上から下まで、前は13.8画面ありました。お問い合わせにたどり着くのは12画面目。そこまで読んでくれた方は、たぶん親戚です。
下書きの段階では8.0画面まで縮みました。そこから、大事なものを戻したり、アイコンを足したりして、いまは9.6画面。お問い合わせは8画面目です。目標の5画面には届いていません。正直に書いておきます。

長さだけで良し悪しは決まりません。だから今回は、作り直しの前と後を、残るようになった数字で比べます。どこまで読まれたかが分かれば、次に削る場所も、足す場所も決められます。
勘で直したものは、勘でしか確かめられません。
サイトは、お客様が最初に私たちに出会う場所です。そこで何が起きているかを知らないまま作り直すのは、お店の入口を目をつぶって模様替えするのと同じでした。まず測れるようにして、それから直す。お客様の手間を減らす仕事は、いつもその順番から始まります。