ホームページを開いた瞬間の数秒で、「この会社、ちゃんとしてそう」か「よくあるやつか」が、だいたい決まってしまいます。文章を読む前に、なんとなくの空気で判断されている——これは、みなさんがお店を選ぶときと同じですよね。
そこで先日、自社サイトのトップページにオープニング演出を入れました。マスコットの「よろずん」がテクテク歩いて登場し、中央でピカッと起動して、ロゴが浮かび上がる。時間にして約8秒の短い演出です。
「そんなの自己満足では?」と思われるかもしれません。正直、半分はそうです。でももう半分には、はっきりした狙いがあります。覚えてもらうことです。

「なんか面白い会社だった」が、いちばん強い
店舗さんのホームページを作っていて、いつも思うことがあります。どれだけ丁寧に作っても、お客様は内容の細部をほとんど覚えていません。覚えているのは「雰囲気がよかった」「なんか感じがよかった」といった、ふわっとした印象だけです。
だから私たちは、その「ふわっとした印象」を意図して設計します。今回のオープニングでいえば——
- マスコットがテクテク歩く(かわいい・親しみ)
- 中央でピカッと起動する(技術屋っぽさ・最先端感)
- 最後にロゴがすっと立ち上がる(ちゃんとした会社だ)
この3つを8秒に詰めました。ちなみに「テクテク」と「テック」をかけています。こういう小さな仕掛けは、気づかれなくても構いません。気づいた人が少しニヤッとしてくれたら、それで十分です。
実際にどう作っていったのかは、制作過程を短い動画にまとめました。試行錯誤の様子もそのまま入っています。
やりすぎないための、3つのルール
演出でいちばん怖いのは、邪魔になることです。かっこよくても、毎回8秒待たされるサイトは嫌われます。そこで、次の3つを必ず守るようにしています。
- 軽いこと。 今回の演出は、動画ファイルを一切使っていません。だからスマホでもすぐ始まり、通信量もほとんど増えません。
- すぐ飛ばせること。 画面をタップすれば、いつでもスキップできます。急いでいる人を待たせない。
- 戻ってきたときは流さないこと。 このブログから「触れるカタログへ戻る」を押すと、演出なしでトップに戻ります。同じ演出を何度も見せられるのは、さすがにしつこいですから。
もうひとつ、地味ですが大事な配慮があります。パソコンやスマホの設定で「動きを減らす」を選んでいる方には、演出そのものを出しません。乗り物酔いのような症状が出る方がいるためで、こうした設定はきちんと尊重されるべきものです。
おわりに
オープニング演出は、売上に直結する機能ではありません。それでも入れたのは、ホームページが「会社の顔」だからです。顔は、細部の積み重ねでできています。
そして、こういう細かい仕掛けを入れられるのは、私たちが自分たちで作っているからです。出来合いのサービスを組み合わせているだけだと、「ここをこうしたい」がなかなか通りません。自分たちで作っていれば、お客様の「こうしたい」に、そのまま形で応えられます。
正直なところ、予約もシフトもレジ締めもSNS発信も解析も、ぜんぶひとつの画面で——という形は、中小規模のお店向けには日本にまだほとんどありません。無いなら作ればいい。 そう思ってやっています。
まずは見ていただくのが早いので、よければトップページを一度開いてみてください。よろずんがテクテク歩いてきます。