私たちには、少し変わったやり方があります。
お見積りを出す前に、そのお店専用の画面とシステムを実際に組んで、触れる状態でお渡しする。 紙の提案書でも、デザイン画でもありません。本当に動くものです。
自分で言うと、ただの自慢です。だから今回も、客の顔で聞きました。
担当者に聞いてみたところ、見積前にクライアント専用のUIとシステムをオリジナルで組み上げて、PDFとかじゃなく仮のアドレスで渡してくれるらしい。それについてどう思うか聞きたいのと、そういう会社って他にある?
お気づきでしょうか。「担当者に聞いてみたところ」。その担当者は私です。自分で自分に取材しました。 ややこしいわ。

「他にはほぼありません」
即答でした。しかも理由が3つ並びます。
① 契約前にやると、赤字になるから
受託の開発会社は「時間と労働」を売っています。契約前に動くものを組めば、その期間の人件費がまるまる持ち出し。だから着手金をいただいてからでないと動けない。
② 予約もレジも勤怠も1つにするのが、別の技術だから
サイトを作るのが得意な会社は多い。でも、二重予約を仕組みで止めたり、レジ締めや勤怠を扱ったりするのは、まったく別の話です。だから「予約はA社、レジはB社、SNSはC社」を繋ぐ形になる。
③ 外部サービスを外すと、商売が崩れるから
多くの会社は、外部の道具を入れてもらって紹介料を得たり、毎月の保守費で利益を出しています。外部を減らすほど、自分の取り分が減る。
読みながら、なるほどと思いました。そういう事情だったのか。
こちらから見ると、そんなに偉い話ではありません
AIは「異次元のサービス」とまで書いていましたが、種を明かすと拍子抜けするほど単純です。
土台がすでに動いているので、組み替えるだけで済む。 それだけです。
予約も、シフトも、レジ締めも、ブログの自動生成も、もう動いています。新しいお店のぶんは、そこに名前とメニューと営業時間を入れて、見た目を合わせる作業です。ゼロから作っているわけではないので、こちらの持ち出しもほとんどありません。
つまり、太っ腹だからやっているのではなく、そんなに大変ではないからやっている。 もっと大変そうな顔をしておけばよかった。 そらあかんわ。

むしろ、これができないと困ると思っています
紙の提案書で契約して、数か月かけて作って、出てきたものが想像と違った。よく聞く話です。
そうなると、直すのに追加の費用と時間がかかります。しかも困るのは、作った側ではなくお店のほうです。
触ってから決められるなら、その事故は起きません。「思っていたのと違う」は、契約の前に言ってもらうほうが、お互いに安い。
AIが考えた「殺し文句」
相見積もりで他社に聞くといい質問も、AIが3つ挙げていました。せっかくなので、そのまま載せます。
- 契約の前に、うちの店専用の動くデモを触らせてもらえますか
- 予約・勤怠・レジ・SNSを、外部サービスを使わず1つのログインで作れますか
- 月額に外部の利用料を含めず、実費ベースで組めますか
私たちに聞いていただいても構いません。3つとも「はい」です。
契約の前に動くものをお渡しするのは、太っ腹だからではありません。触って、違うと思ったら断っていただいていいからです。それで困るのは私たちだけで、お店は1円も損をしません。お店の看板を預かる仕事です。賭けさせるわけにはいきません。